イグアスの滝と悠久のアンデス・ペルーの旅

2011年11月2日~11月14日まで、イグアスの滝と悠々のアンデス・ペルー周遊13日間の旅ツァー
に夫といっしょに参加しました。フライト回数11回。飛行時間約55時間。ツァーメンバー34名。
13日間の長きにわたる南米旅行でしたけど、夫婦共体調を壊すこともなく、
又、雨季にもかかわらず、悪天候に合う事もなく快適な旅でした。

スケジュール

1日目

・伊丹空港~羽田空港へ(飛行時間1時間10分)
  羽田空港より旅路サンフランシスコへ(飛行時間9時間)
  サンフランシスコ着後ホテルへ   サンフランシスコ泊


2日目

・サンフランシスコより旅路ペルーの首都リマへ(飛行時間9時間30分)
  リマにて乗り継ぎアルゼンチンの首都ブエノスアイレスへ(飛行時間4時間30分) 機中泊


3日目

・朝ブエノスアイレス着後、ブエノスアイレス市内観光
・コロン劇場
  ミラノのスカラ座、パリのオペラ座と合わせて世界三大劇場の一つ
・ボカ地区
  タンゴ発祥の地。立ち並ぶ家々がカラフルでこの一角が芸術の街になっている。
  観光地化されて嘆く人も多いとか!
・メトロポリターナ大聖堂
  ステンドグラスに照らされた教会内は広く、厳粛な空気が漂っていた。
  正面右側には南米解放の父ホセ・サン・マルティン将軍の棺が安置されていた。
・5月広場
  午後ブエノスアイレスより旅路、イグアスへ(飛行時間1時間45分) イグアス泊



4日目

イグアスの滝観光
 世界最大級の大瀑布イグアスの滝は、滝幅約4km、最大落差80m。
 毎秒6万5000トンの水量。大小約300もの滝が段を成して連なり、
 虹をともなって流れ落ちている。
 アルゼンチン、ブラジル、パラグアイにまたがっているイグアス川は、
 滝とその周辺がイグアス国立公園に指定されている。

:トロッコ列車に乗ってアルゼンチン側にある、イグアスの滝のハイライトともいえる、
  悪魔ののどぶえの滝壺の近くまで行った。
  ブラジル側にすさまし勢いで流れ落ち、水しぶきをあたり一面に上げる様は、
  すごい迫力だった。



5日目

イグアスの滝、ブラジル側から観光
    滝の迫力ではアルゼンチン側に引けを取るブラジル側の滝でしたが、
    アルゼンチン側に勝る点もいくつかあった。
  まずはイグアスの全景が見渡せたこと。
    又たくさんの水しぶきを浴びて滝を体感できたこと。そして水しぶきと、
  滝が二段構えになっていることがはっきり分かり、景色が美しいことでした。
  滝へと続く遊歩道を歩いて行くと、滝の前まで張り出している展望橋があり、
    その橋の先端がブラジル側で最も迫力のある
  眺めで、悪魔の喉笛(滝壺である観光のメインスポット)が正面に見えた。
   そしてすぐ目の前を落ちる滝があり、展望橋の下にも勢いのついた滝が流れ落ちていた。
  水量の多い時期だったので、多量の水しぶきを浴びて、
    たくさんの思い出が入っていたビデオカメラをだめにしてしまった。
  幸い2台のビデオカメラを持って行ってたので、たくさんの思い出は持ち帰ることが出来た。



6日目

早朝専用バスで、リマから一路ピスコへ(走行時間:約3時間)
:世界遺産ナスカとフマナ平原の地上絵遊覧飛行
 パイロットを入れて12人乗りのセスナ機で、空からしか確認できない巨大な地上絵を遊覧。
   地上絵は地表の黒い石や砂を取り除いて白っぽい地表を出すことによって、描かれているという。
 そして年間を通じてほとんど雨が降らない気候が、地上絵を現在にまで残したといわれている。
 絵の大きさは約10mから大きなものは300mにも及び、その数およそ30個もあるという
 ナスカの人々は何を思ってか、空中からしか分からない程の巨大な動植物の絵を
   何のために描いたのだろう。今だ謎とされているという
:まだまだ沢山の地上絵が見えたが、見逃した絵もあって40分のフライトは、
  キョロキョロしている間にあっという間に終わった。
 地上絵を見た時間は合計数分間だったような気がするのに、この絵のために、
  早朝から深夜近くまで丸一日もかけているのにあまりのあっけなさに、正直がっかりした。
 ナスカの地上絵遊覧飛行後、専用バスで、ピスコから一路リマへ (走行時間約3時間 )
  着後ホテルへ。



7日目

リマから空路クスコへ(飛行時間約1時間15分)
 ・ペルー最大手のLAN航空で、リマ出発後約1時間で標高3,360mのクスコに到着。
   アンデスの山々と平行するように、有視界で高度4,000m位を飛び、
  クスコ着陸時も高度を下げることなく
   そのまま減速して着陸するような感じだった。
 ・海抜0mのリマから標高約3400mのクスコに飛行機で一時間ちょっとで上がると、
  人によっては体調を壊してしまうことがあるという。
  いわゆる高山病というもので、たしかにクスコの空港に降りた瞬間身体がふわーっと
  宙に浮いているような空気の薄さを体感した。
 ・高山病予防対策として現地ガイドさんから次のような説明をうけた。
 :とにかくゆっくりと行動し、絶対に走らない。
 :お酒は控える。  :食事は腹6分目。  :睡眠をよく取る。
 :熱いお風呂には入らず、ぬるめのシャワーだけにする。
  できるならシャワーも控えたほうが良い。
 :水分を沢山取り、新陳代謝をよくする。(高地はかなり乾燥している!)
 :腹式呼吸で深呼吸をする(一番効果がある)
 ・高山病にかかりにくい工程にするため、クスコ入り後すぐにマチュピチュ方面
  (標高2000m)に移動。
    クスコ滞在を後に延ばして旅のリズムになれることを優先すると高山病にかかりにくいと
  いわれている。
  クスコから専用バスで一路オリャンタイタンポへ (走行距離:約2時間)
 ・オリャンタイタンポ駅からビスタドームという高原列車に乗ってマチュピチュ村がある
  アグアスカリエンテス駅へ。
  (ビスタドームに乗り込む際は、一人の荷物が1個で、大きさは縦、横、
  高さの合計が157㎝以下、重さは8Kと
  いう制限があった為大きい荷物はクスコにおいて、
  2日分の荷物を持ってマチュピチュ入り。)
  アグアスカリエンテス駅から徒歩にてホテルへ 



8日目

☆世界遺産マチュピチュ歴史保護区観光
 マチュピチュ遺跡入口まではシャトルバスで
・バスは29人乗りで全員着席で満員になるとマチュピチュに向かって走り出す。
 急カーブを13回も折り返しながら、標高差400mを約25分で、
 バスはまるで絶叫アトラクション。
 特に下りのバスとすれ違う瞬間は、思わず手に汗握る緊張感だが、
 終点に到着するとすばらしい展望に感動。
☆マチュピチュとは
・クスコからウルバンバ川に沿って114㎞進んだ奥深いジャングルの中にある。
 遺跡は、標高2940mのマチュピチュ山(ケチュア語で老いた峰)と2690mの
 ワイナピチュ(ケチュア語で若い峰)
 を結ぶ尾根にまたがる、標高2400m付近に位置しており、
 空中からしか存在を確認できないことから、空中都市と
 呼ばれている。総面積は5K㎡でその約3分の2が山の斜面を利用した段々畑の
 農地になっている。
・1911年にアメリカの考古学者ハイラムビンガムによって発見された。
 ハイラム・ビンガムが地元民に案内されてやってきた時は、
 マチュピチュ遺跡は大方木と草で覆われていて、
 それを丹念に取り除いて今の姿になったといわれる。
・この空中都市は通常の都市ではなく、インカの王族や貴族のための避暑地としての
 冬の都(離宮)や
 田舎の別荘といった種類のものであったといわれる。
 遺跡には大きな宮殿や寺院が王宮の周囲にあり、そこでの生活を支える職員の住居もある。
 マチュ・ピチュには最大でも一時に約750名の住民がいたと推定され、
 雨季や王族が不在の時の住民は、
 ほんの一握りであったと推定されている。
 この都市はインカの王パチャクティ(Pachacuti)の時代の1440年頃に建設が着手され、
 1532年にスペイン人により征服されるまでの約80年間、人々の生活が続いていたといわれる。
 ☆現地ガイドさんの案内で、マチュピチュ遺跡内を徒歩にて観光。


8日目マチュピチュのスライドショー


☆遺跡の中に突入すると、上から見ると平らに見えた遺跡だけど、
 実際に歩いてみるとかなりの高低差があり、
   いろんなところに階段が設置されている。足、腰の弱い人にはちょっとツライ都市かもしれない。
☆観光後、ハイラムビンガムロードをリムジンバスで下山。
☆夕食までの、フリータイムでホテルから歩いて5分のところにある温泉につかって、
 その日の疲れを癒した。
 温泉は乳白色に濁った鉱泉で、皆、水着を着込んでお湯につかっている。
 私たちも水着を着て入ったが、
  何だか温泉に入っているような気分が出てこない。
  それでも見晴らしのいい露天風呂に入って周囲の景色を見ているのは気持ちのいいものだった。 
 マチュピチュ村泊



9日目

・マチュピチュ村のホテルから徒歩にて、迷路のような民芸品市場の中を通って
 アグアスカリエンテス駅へ。
・アグアスカリエンテス駅からビスタドームという高原列車に乗ってアリャンタイタンボへ。
・専用バスで、途中標高3800m地点の峠で休憩をとり、一路クスコへ 。(走行時間:約2時間)
・世界遺産 クスコ市内観光
☆クスコとは
 ケチュア語 で、「へそ」を意味し、インカ帝国の首都であり、文化の中心だった。
  (インカ帝国)とは、アンデスには紀元前から各地に高度な古代文明が発達していた。
 1400年頃から各地を統一した
 強大なインカ帝国が成立。クスコが都だった。しかし、1532年、スペイン人、
 フランシスコ・ピサロが侵入し、崩壊してしまった。
         
 クスコはマチュピチュへ行くために誰もが立ち寄るところで、中央アンデスの標高3400mに
 位置する都市。
 山間のこぢんまりとした町に見えるが、クスコの人口の60%が観光業に従事していると
 言われるペルーきっての観光地である。
       
 白い壁にくすんだオレンジ色の瓦屋根に統一された街並みは、1枚の絵のように美しい。
 この街並みはピューマ(ネコ科の哺乳動物)をかたどったものとの説があり、
 郊外にあるサクサイワマンの遺跡は
 頭の部分にあたるらしい。

 クスコの街は中心にアルマス広場があり、広場を中心に路上にはインディオ(原住民)が
 さまざまな物を売っている。
 アルパカのセータ、手袋、くつ下、帽子、手編みの帯、ポシェット、
 アクセサリーなどなど、足を止めようものなら
 買うまで逃がさないぞ~とばかりにしつこく迫ってくる。



10日目

クスコから旅路リマへ(飛行時間:1時間15分)
 リマとは
 ペルーの首都で、チャラと呼ばれる海岸砂漠地帯に位置し、
 年間を通じてほとんど雨が降らない。5月にほんのわずかの
 インカの涙と呼ばれる霧雨がふるだけ。又、7~8月の冬の間は、
 ガルーアという霧が空を覆い、どんよりとした雲った 天気が続くという。
専用バスで世界遺産リマ歴史地区観光
 ・サン・マルティン広場
  広場の中心にはペルー独立運動に大きな功績を残した
 サン・マルティン将軍の騎馬像が立っている。
  広場は市民の憩いの場といった雰囲気で、昼間は始終人だかりができているという。
 ・マヨール広場
  周辺には、ペルー政庁、カテドラル、リマ市役所、中央郵便局、などが並ぶリマの官庁街。
 ・ペルー政庁
  毎日12:00に衛兵の交代式が行われるという。足をピッと伸ばした独特の歩き方で、
  厳粛に行われるセレモニーである。  
 ・トーレ・タグレ宮殿
  ペルー独立運動の英雄サン・マルティン将軍が命じてトーレ・タグレ公爵のために
  建てられたもので、
  現在は外務省として使用されており、セビリヤ風の木製のバルコニーが
  とっても美しい宮殿です。
 ・天野博物館見学
  天野博物館は海に近いリマの高級住宅地ミラフローレスにあります。
   リマ名誉市民にも選ばれた故天野芳太郎氏が長年にわたって研究し収集した、
  土器、織物などを展示してある博物館内では、
     日本語できちんと解説してくださった。
  アンデス文明には文字がなかったそうで、そのかわりにひもを結んで、
  結び目やひもの色で、人口、家畜の数、
  農産物の統計が記録されていたそうです。
  又、染色、織物のすばらしさ、ガーゼのような布にしぼり染めがされていて、
  手法は現在もわかっていないそうです。
 ・恋人達の公園
  恋人達の公園という名にふさわしく、公園の真ん中に恋人が抱き合って
 キスをしている巨大なモニュメントが置かれている。
  やっぱりここは南米、発想が大胆だなあと、感じてしまうモニュメントでした。
 ・大型ショッピングモールに立ち寄り、ショッピング。
 ・夕食は、南米最後の食事、日本料理亭(TAIKEN)で懐かしの日本食を!!
 ・夕食後リマの空港へ 機中泊




南米で出会った動植物達


11日目

旅路リマからサンフランシスコへ (飛行時間:約9時間30分)
サンフランシスコとは
 平均気温は1月が9.8℃、7月が17.3℃と寒暖の差が少なく、
 さわやかな地中海式気候に恵まれ、
 美しい都市景観とともに合衆国でももっとも魅力的な都市といわれている。
 40もの丘があり、急傾斜の街路を走るケーブルカー(3路線16キロメートル)は
 有名であるとか。
 太平洋岸を南下するカリフォルニア寒流の上を偏西風が吹き込むと霧が発生し、
 ゴールデン・ゲート橋を包んで市の西部を覆うため、
 霧のサンフランシスコとしても知られている。

 専用バスで、サンフランシスコ半日市内観光。
・シビックセンター
 市庁舎や文化施設が集まるシビックセンター周辺は新しい建物が多く、
 観光を楽しむと言う場所ではないが、週末
 にはセンター前の広場ではフリーマーケットやイベント等の催しがあると言う。
・ゴールデンゲートブリッジ
 海流と風の強い悪条件から吊り橋を架けるのは不可能と言われていたが、
 1933年から4年の歳月と$3500万もの
 建設費をかけて完成された。
・フイッシャーマンズワーフ
 もともとイタリア人魚師らの船着場や魚屋が集まる港町として栄えたところだが、
 現在は古い桟橋を活かして
 建てられた、木造のショッピングモールや、シーフードレストランなどが
 集まる魅力的な観光スポットとして
 定着しているという。
 夕刻 旅路 サンフランシスコから帰国の途へ (飛行時間:約11時間40分) 機中泊



12日目

22時20分羽田空港着
            着後ホテルへ



13日目

8時30分伊丹空港着   (飛行時間:約1時間15分)
       着後解散
       長い遠い旅、大変お疲れさまでした。

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