聖マリア教会最大の見どころは鳴らすと願いがかなうという伝説をもつ鐘、祭壇のすぐ正面に天井から長いロープが垂れ下がっています。
３回引くとこのロープは鐘つき堂の鐘につながっており、しっかり３回鳴らすことができれば願いがかなうと言い伝えられています。
思ったよりは難しくて腕の力だけではなかなか鳴りません。身体全体の力を必要とします。

☆鐘を鳴らすと願いがかなうと伝えられる伝説。
昔ブレッド城に若い女性が住んでいました。彼女の夫は強盗に殺害され、ブレッド湖に投げ込まれてしまったのです。
夫を殺害され悲しんだ女性は金、銀を集め夫への思いを込めて鐘を鋳造(金属を熱で溶かして鋳型に流し込んで器物を作ること)しました。
しかし、その鐘は島へ運ぶ途中嵐に会い湖の底へ沈んでしまったのです。絶望した未亡人は、全財産を売り払い島に新たな教会を
建てました。自らはブレッドを去り、ローマで修道女として余生を過ごしたのです。彼女の死後ローマ法王がこの話を耳にしました。
彼女の不運を悼み、また修道女として彼女の善行を聞き、新たな鐘を鋳造したのです。
鐘を鳴らす時に彼女に願いを伝えればその願いはかなうといわれています。３回鳴らすと願いがかなうのだとか……。